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食欲に ムラがある
朝 おきれない
そんなわけにはいかない
チョビは 2の事は口にしない
でも 手を合わせに来るようになった
この子の 存在に きを まぎらせられる
ただ やる事を 済ませて 一日を過ごす
何も考えられない 考えたくない
チョビが いなければ あとを追いかけたいなどと
考えている自分
夕食を用意し お手伝いしてくれるチョビをみる
2に似ている あたりまえか…
夜は静かすぎる
対してお隣さんはにぎやかだ
コリヤダ君でもみようか
あいかわらずイケてるね…
キヒラちゃんのフリーの音楽がすき
でも 何をみても 演技の詳細は頭にはいらないや…
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年があけた
明けたんだろうな、といったところか…
年賀状が届いている
やることが 追いかけてくる
わかっては いるのだけれど…
2の ものが 何もなさすぎる
今度部屋に行ったら 鉛筆の一本でも もらってこようかな
…許してくれるかな…
たぶんこの次 2の部屋に行ったら その日がもうおしまい
その日が最後の訪問になるのだろう
できることなら 何度でも足をはこんで 笑顔を見たかったけれど…
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寒いね
何となく 寒さはしみてくる
クリスマスだったんだね
ツイやら なんやら
ナショナル真っ最中だから…
でも なんだか 自分だけパーテーション越しに 存在してるみたい
誰かと話したい気持ちがしない でも 静かすぎるのもつらい
昨日はライストを 小さい音で つけて見てた
世界は動いてる 動き続けている
何事も なかったかのように
いや 何事があっても 動き続ける
日本語の歌詞の曲が なくてよかった
優しい感じの調べだったり にぎやかな雰囲気だったり
ただ ぼんやり眺めている
この人達は 今を生きている この一瞬を生きている
いつか 私も そちらに行けるんだろうか…
2を連れてくる準備をしなければ…
色んなものを片付けている
今まで 無駄にとってある物の多いこと
今となっては いらない物の多いこと
頑張らなくてはならないのは わかっているのだけど
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金曜日
車のキーのことで 電話がくる 走って受話器を取りながらそれでもどこから来た番号か見ている自分がいる
ダははにチョビを預けることをお願いする 話の中で悪気はないのだろうけれど
「いつまでもクヨクヨしてもいられないでしょ」とダははが言う
そうなんだね そう言う人なのは うすうすわかってはいたから 何も言おうと思わない しかたない
粗大ごみにタンスをだす
片一方は2のものだった物
それだけかたすと 淋しさが増してしまう気がして
もう一つのも いっぺんにかたすことにする
来週に取りにくるとのこと
「その日に2を迎えに行くことになったりしてね」
なんて話していたら ほどなく 警察から電話がきた
間違いじゃなかった…
「現実なんだって 感じてきた」とダがいった
葬儀社とお寺に連絡する
宿泊先も決める
考えることがあると 一瞬忘れてることがある
私という人間は そんなものなのだろう
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昨日 ねんきん定期便の問い合わせで 私だけ住所が前の所になっていることがわかった
いまのダの会社の登録時に 変なことになったらしい
車の音が変なので ディーラーへ行った
オイル交換してもらってのあと フィルターが入っていなかったとのこと
エンジンにダメージがなければいいね
夕刻 前にオイル交換したお店の人が来て 詫びていった
静に過ごしたい気分なんだけど なんか色々あるね すごく疲れる
夕飯後 電話がきて飛びつくようにでる けど ダの古い友人だった
2の事は 話さなかったらしい…
そうだよね なにもまだ決まって無い まだ 知らせは来ない
神社から 今年のお札もらってしまっている 聞いて見たら 二十日間過ぎれば
掃除してお札を取り換えてなのだそうだ …たった二十日 なんだね
さっき Aから電話 また飛びつくように出てしまう
支援の人と話す
疲れた
あっという間に 50年くらい 過ぎちゃえばいいのに
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火曜日 レッスンに行った
1月は 休むと伝えた
誰とは 言わないで済んだ
まだ ひとには 言っていないのだ
頑張って 冷静に 装えた
まだ 警察は 連絡してこない
そして また 「違う人でした」って
言われるかもしれないと思ってしまうわたしがいる